MJです。
前回からの続きです。
夜行バスと電車を乗り継ぎ、
アメリカの夜行バスの自由さと
Portlandの治安の悪さに慄きながらも、
無事カスケードロックス(PCT Days) に辿り着きました。
会場は今までのトレイルの様子からは
想像出来ないほど、沢山の人で賑わっていて
正にお祭りです🎉
これほど多くの人達が、
PCTのカルチャーに共鳴して、
一堂に会している事に純粋に感動を覚えます。
会いたかった日本人ハイカーや、
アウトドアブランドの方々にもお会いする事が出来て、
とても沢山の刺激をいただきました。
会場ではPCTハイカー向けの特別Saleやリペア、新品への無償交換、ノベルティ、フリーフード、ビールなどなど…
各出展者が様々な趣向を凝らしたサービスが提供されており、会場全体で祭りを盛り上げようという、ホスピタリティの高さを感じました。
話は逸れますが、
ここ最近の自分の悩みはもっぱら、
"この先のトレイルをどう歩くか"という事でした。
PCT Daysに参加したのは、
そんな悩みのヒントを探すためでもあります。
自分はスタート日が遅い事に加えて他のハイカーと比べて、
ゆっくりと街やトレイルに滞在しています。
結果としてカナダ国境への到着が遅れているのが実情です。
このまま北上を継続すると、
カナダ国境にたどり着く前に緯度の高い地域は、
雪で閉ざされてしまう…。
そんな焦りも実は生まれていました。
PCTをどうやって歩き切るか。
ここ数日、自問自答を繰り返し、
他のハイカーにも相談を経て出した答えがあります。
それは北カリフォルニアは一旦スキップして
オレゴンの始まりの街Ashlandからトレイルに戻り、
NOBOを再開し国境到達後、スキップ区間を回収する。
他にも様々な選択肢があり凄く悩みました。
その中で最も自分に納得のいく選択が上記のセクションスキップ後の回収です。
もちろん1番合理的な判断としては、
カナダ国境まで先に行き、その後は南下して
北カリフォルニアまで繋ぐという選択肢もありました。
(これが1番積雪のリスクを避けつつ、トレイルを歩き切れる可能性が高い)
しかし何度考えても、
まだ全行程の半分程しか歩いていない状態で、
カナダ国境のターミナスを目の前にする違和感を拭えませんでした。
その打開策としての最適解が今のところは、
オレゴンからのリスタートです。
🇺🇸
この行程だとAshlandからカナダ国境まで、
930mile(約1,500km)を歩いた後に、
国境に辿り着きます。
それはPCTの約8割を歩いた状態で、
ターミナス到着を迎える事を意味します。
もちろん1番気持ちがいいのは、
全線真っ直ぐに綺麗に歩き切ること。
しかし僕の中で一番大切なのは、
紆余曲折しつつも全線を歩き切ることでした。
それが1番僕らしい選択だと思っています。
🇺🇸
イベントでは素敵な出会いが本当に沢山ありました。
中でも他の日本人ハイカー達に会えた事は、
僕の中でとても強い印象を残しています。
その多くは筆舌に尽くし難いものばかりですが、
総じて楽しい思い出や他のハイカーの考え方、
歩き方に刺激をもらい自分の中でプラスになる出来事ばかりで、ここまで来るのは大変だったし悩んだけど、みんなに会えて本当に良かったなと思いました。
この先はトレイルプランを思い切って変更します。
人それぞれ歩き方について、様々な意見があると思います。
色んな歩き方はありますが、
何より大切なのは自分が楽しいかどうかだと思います。
この選択が今の僕にとって、
最もPCTを楽しめるものだと僕は信じています。
そんな不器用な歩き方しか出来ない自分ではありますが、
引き続き旅路を暖かく見守っていただけたら幸いです。
P.S
PCT Daysの抽選にて幸運にもMSRのフリーライト1 という自立式のテントが当たりました。
実は先日無謀にも雨天用のタープを軽量化の為に手放した為、PCT Days初日に雨が降りテントは完全に水没。
全身ずぶ濡れになるという経験をしました。(アウトドアマン失格ですね…)
そんな矢先に当選したので、これは僥倖と思ったのですが…。
僕はやはり @ohmiequipment のMt.Biviを使ってスルーハイクをやり遂げたいです。
※雨の日用に新しくタープを用意するつもりです。
MSRのテントはもちろん、魅力的です。
総重量890gと非常に軽量なダブルウォールのドームテントで、今後は気候が厳しくなるオレゴン、ワシントン区間にて間違いなく活躍してくれるでしょう。
しかし僕はMt.Biviのミニマルかつ、
寝る時以外は常に自然を閉ざさないスタイルがとても気に入っています。
フリーライトは流石に手放すには惜しいので、
何処か保管できる場所に送り、
北アルプス用のテントてして持ち帰ろうと思っています。
MJでした。