MJです。
しばらくトレイルを離れて、
Sierra Cityからカスケードロックスまで、
遥々600mile (約1,000km)のサイドトリップに出ていました。

理由としては、PCT Daysというイベントに参加したかったからです。

道中の交通費を抑えるために、
時間が許す限りはヒッチハイクで北上する事に。
約1日半かけて100mile(160km)ほどは移動出来ました。
正直ヒッチハイクは非効率的な移動方法でしたが、乗せてくれた方や滞在した街での出会いが何よりもの収穫でした。

イベントはハイカーはもちろん、
PCTに関わりのあるアウトドアブランド、
ローカル企業が訪れるお祭りです。
単純に楽しそうだったのと、自分より遥か先を行く日本人ハイカー達に一度会いたかったというのが参加した理由です。



今回のサイドトリップではトレイルマジックと呼ぶべきか、少し大袈裟ですが"奇跡"とも呼べるような出来事に遭遇しました。

SierraCityでは公園で野宿しようとしていたらホテルに無料で泊めてくれる人が現れたり、カフェで食べた朝食の代金を近くにいたご夫婦が支払ってくれました🥲

さらにカフェでご飯を食べ終わると、
男性に声をかけられ街まで送ってくれました。

驚きの連続に言葉を失いつつも、
お言葉に甘えて送ってもらいました…!



そして次の街に到着。

次はヒッチを始めるとなんと、
1台目の車がいきなり停止。
なんたる幸運の連続でしょうか…!

そんな幸運が連続して初日は4時間で100mileの移動に成功です。
これは正に奇跡以外の何者でもなかったです。



道中、どうしても行きたい所がありました。
今やアメリカを代表するクラフトビールブルワリーであるSierra Nevada Brewing の醸造所兼レストランです。

そこまで乗せてくれたConnorという男性。

送るだけではなく、お腹空いてるか?と、
ChipotleとPepsiも奢ってくれました🌶️



そして何より、1番思い出深いのはブルワリーで、
サービングに就いてくれたRachelleという女性です。

聞けば彼女はいつかJMTを歩く事を夢見ているそう。
そしてPCTハイカーの自分が遥々お店まで来たことが、
とても嬉しかったそうで、何か運命的な物を感じてくれたようです。

ビールと食べ物を十分に堪能した後に会計を申し出ると、
「あなたの食事を支払いたい」という
申し出を受けました。

とても嬉しい提案でしたが流石に悪いかったので
僕はあなたとこのブルワリーをとても尊敬している。
だから自分で払いたい、と拙い英語で伝えました。

しかし彼女も譲りません。
しばらくお互い払いたいという、
押し問答が続きましたが彼女の気持ちの強さに根負けし、
Yesと答えました。

🇺🇸

正直なところ当初は不安しかないヒッチハイクでのトリップです。
しかし沢山の人から施しや親切を受ける事が出来て、
本当に感動と感謝の念が渦巻く数日間でした。

しかしその代償なのか、
次の日はヒッチが半日ほど、
捕まらないという苦境に入りました。
(むしろ今までが出来すぎていたくらいですが。)

その後は潔く諦めてChicoという街から
夜行バスと電車で、
まっすぐPortlandに向かいました。

🇺🇸

Vol.16-2に続く…

タグ付けされているもの: MJ PCT便り

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