気温変化の大きい秋の山。
ハイキングでもトレイルランニングでも、ミドルレイヤー(中間着)の脱ぎ着が多くなる季節です。

「フリースだと動きやすいけど、風が吹くと寒いし汗が乾きにくい…」
「ダウンや化繊ジャケットは、着て動くと暑すぎて汗だくに…」

そんな悩みを解決するのが、 ここ数年で一気に定番になった”アクティブインサレーション”です!


 


ーーーアクティブインサレーションとはーーー


一言で表現すると

「 “着っぱなし”で行動できる保温着 」

最大の特徴は「圧倒的な通気性」。
行動中に体から出る熱や湿気を外に逃がしつつ、適度な保温力をキープ。
汗をかいてもすぐに乾くので、休憩中の「汗冷え」も防いでくれます。

フリースやダウンとの違いは、以下を参考にしてみてください。

🐑 フリース 🐑
通気性:○
保温性:△
速乾性:○
得意なシーン:風のない日、春秋の行動着

🦢 ダウン・従来の化繊ジャケット 🦢
通気性:△(蒸れやすい)
保温性:◎(暖かい)
速乾性:△
得意なシーン:休憩中、停滞時の「防寒着」

✨ アクティブインサレーション ✨
通気性:◎(抜群)
保温性:○(行動中に最適)
速乾性:◎(汗冷えしない)
得意なシーン:着っぱなしでの「行動着」
⚠️使い方には注意が必要

 



ーーー快適に着るための「レイヤリングのコツ」ーーー

 


アクティブインサレーションは、その通気性の良さが最大のメリット。
ですが、使い方を間違えると性能を発揮できません。
快適に使うためのコツを2つご紹介します。

①「風よけ」は別のウェアで考える

通気性が良いぶん、単体では風をスースー通します。 寒い時や風が強い時は、ウィンドシェルやレインウェアを上に重ねてください。
ウェア内に暖かい空気が溜まり、一気に保温力がアップします。

「保温(中綿)」と「防風(風よけ)」を別々に持つことで、天候に合わせて体温調整が格段にしやすくなります。

②「汗処理」の得意なベースレイヤーを着る

ここも非常に重要なポイントです。
アクティブインサレーション自体は、汗を「吸う」のではなく「素早く通過させる(乾かす)」のが得意。

そのため、肌着となるベースレイヤーが、肌から出た汗をしっかり吸い上げてくれる必要があります。

【連携プレーのイメージ】

ベースレイヤーが肌から汗を吸い上げる

アクティブインサレーションが、その湿気を素早く外へ拡散・通過させる

特におすすめなのがメリノウールのベースレイヤー。
ウールは汗を吸っても冷たくなりにくく(=汗冷えしにくい)、肌面をドライに保ってくれます。

この「役割分担」がうまくいくと、蒸れや汗冷えを最小限に抑えられます。



ーーー素材別 モデル紹介ーーー


Alpha Direct 系
・山と道 / アルファベスト
・milestone / クラウドフーディ



Octa (CPCP)系
・STATIC / アドリフトベスト
・THE NORTH FACE / フリーランサーマルフロークルー



PRIMALOFT ACTIVE系
・OMM / コアシリーズ(ベスト、フーディ、ジャケット)
・山と道 / アクティブプルオーバー





ーーー 最後に ーーー


最近人気のアクティブインサレーションは本当に快適なミドルレイヤーですが、真価を発揮させるには「ベースレイヤー」と「シェル」との組み合わせが鍵になります。

※Alpha や Octa ,PRIMALOFT ACTIVEなど、様々な素材のものが登場していますが保温力や速乾性やデザインに若干の違いはあるものの、レイヤリングのポイントを押さえていただければどれも快適に使っていただけます。

ハイカーにもランナーにも、これから寒くなる時期に最適なミドルレイヤーとなるアクティブインサレーション。

製品別の詳細やレイヤリングにおけるオススメの組み合わせは、店頭にて詳しくご説明させていただきます。

ぜひお気軽にご相談ください!

山本陸
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