MJです。
Wrightwoodを発って4日間で、次の補給地点であるActonという街に到着しました。
今はトレイルに程近いキャンプ場にステイしています。
今回のセクションで左足の土踏まずにかなりデカめの水ぶくれを作ってしまいました…。
トレイルにいた際はアドレナリンが出ていたのか、あまり痛みを感じなかったのですが、今は歩く度に激痛が走る為、まともに歩けません。
ひとまず明日1日は足を休ませて様子をみるとします🥲
今回のセクションで1番印象に残ったのは、生粋の旅人ハイカー "FUTA"と、ハイカーズハイです。
FUTAは22歳のハイカーで、今回のPCTで初めて出会った日本人だ。
服装は地下足袋にネイキッドスタイルに見事なドレッドヘアーがイカしてる。
トレッキングポールを一本だけ携えており、先端には補給食を入れた赤い巾着を結んでいる。
彼は高校卒業後に自転車で日本一周した後、PCTに来ており、カナダまで着いたらそのままワーホリでカナダ入国してスノーボードをするらしい。
生粋の旅人のサラブレッドの血が流れている男だと感じた。
足の痛みは不思議と歩いている時は強くは感じませんでした。
1日に長く歩いていると俗にいう"ゾーンに入る"様な状態になる事があります。
周囲の状況や体の辛さ、痛みといった意識・認識が段々と薄れていき、ただただ目の前の道を歩くという動作に全集中出来る時があります。
この瞬間は心臓の鼓動すらも感じなくなり、歩く動作を継続する事を考える必要はなく、オートメーションで体が動いている様な感覚です。
ゾーンに入っている状態はとても心地よく、気づいたら3時間くらい止まらずに歩いていた─
みたいな事があります。
しかしその結果として、足を怪我してしまったり限界を超えてしまう事があるのではないでしょうか。
この事象はフルマラソンを走るランナーに起こる"ランナーズハイ"と同じです。
僕はこれをハイカーズハイと呼ぶことにしました。
足は怪我しつつも、今回は4日間で77mile(約123km)歩きまして、444.3mile地点(約710km)地点まできました。
PCTの全長 4,260kmの約6分の1です💪
今回も1日当たり30kmのペースは保っており着実に距離を刻んでおります。
今は1日でも早くトレイルに復帰できる様に、足の治療に専念したいと思います。
MJでした!
