初日は6時にみんなで朝食のパンケーキとバナナを食べて、7時前にはCLIFFというキャンプ場を出発。
サウザンターミナス(南の起点)は既に昨日の昼に訪れていたので、そのままトレイルに合流した。
出発前にバックパックの重さをそれぞれ測った。
出発前に作ったギアリストではベースウェイト*1 は6.2kgだった。
せいぜい11kgくらいだろうと高をくくっていたが、スケールに表示されたのは『17kg』という数字だった…!
何かの間違いだと思って、もう一度測ったがやっぱり 17kgある。
もう今更パッキングを見直す雰囲気でもないので、ひとまず出発する事にした。
こんなに重いバックパックを背負って歩くのは、テント泊を始めた時依頼だなと昔を思い出しながら歩いた。
*1 水、食料、燃料など消耗品を除いた重量。
初日と2日目、思い出すのは、
何を隠そう砂漠の『暑さ』と『重さ』にやられた。
砂漠は本当の本当に暑い。
初日に飲んだ水の量は4.5 リットル。
初日という事もあり6Lを背負っていたので、無くなりこそしなかったが、自分でも驚くほどに喉が渇き続ける。
この気候に体が慣れていないのはもちろんだ。
だが日本の夏山とは明らかに環境が違う。
日中の気温は25〜28℃とそこまで高くはないのに異常に暑く、喉が渇きます。
これは他のハイカーに聞いた話だが、砂漠では極度の乾燥環境に日陰もなく、日が体に当たり続ける。
体は皮膚の保湿に必要な水分の確保と、運動と日光で生じる熱を冷やすために汗を出し続ける。
しかし汗をかいてもすぐに消えてしまうため冷却効果は薄いため体感温度も増して、水の消費が多いとの事です。
そのうち投稿しようと思いますが、3日目に荷物の多さに嫌気がさして一気に荷物を日本に送り返しました。
初日と2日目で学んだこと。
1つは当たり前だが荷物の軽量化はマストだという事。
はんとか17kgを担いで他のハイカーと同じ距離を歩いたが明らかにパフォーマンスの違いを感じました。
3日目に思い切って荷物の軽量化に取り組んだところ、一気にパフォーマンスが上がりました。
2つ目は暑い時間に行動しないこと。
日本の感覚で昼に行動していると、あっという間に体力と水を削られます。
スマートなハイカーは夜明け前と夕方に距離を稼いでいたので、自分もそれを取り入れました。
三つ目は、何よりも体力の管理は重要だという事。
体力が続かなければロングトレイルは歩けないです。
初日と2日目に暑さと重さにやられてしまい、3日目はかなりネガティブになっていました。
暑さにやられてしまい食欲も少なかったです。
このままでは潰れてしまうと感じて思い切って半日の間ゆっくりと体を休める事と装備の見直しに当てました。
もちろん1週目なので行動をいきなり止める事に抵抗はありましたが、このレストは本当に取って良かったです。
結果として身も心も軽くなり、トレイルの景色や歩く事を楽しむ余裕が出来ました。
このステイが無かったら、既に歩く元気が無かったかもしれません。
散々愚痴のような事を書きましたが、トレイル自体はあっという間に4日間目を迎え、目まぐるしく毎日を楽しく過ごしています。
明らかに日本の自然とは違う環境にいる面白さは計り知れません。
目の前に広がる自然が余りにもこれまで知っている日本の山の風景と違い過ぎて、夢を見ているような感覚になる時もあります。
しかしこれが現実の風景なんだなと不思議な感覚を覚えます。
まだまだPCTは始まったばかりです。
一歩一歩、噛み締めて楽しんでいきます。
MJでした。
Day 1 mi 0-20.5
Day 2 mi 20.5-39.5
Day 3 mi 39.5-54.7